今月の天文情報 2026年11月

月刊くらてん 天文情報|2026年11月の星空 | 倉敷天文台
月刊くらてん 天文情報

2026年11月の星空

倉敷天文台がお伝えする、今月の夜空の見どころ

今月、倉敷天文台は創設から100年をむかえます。 21日(土)にはお誕生日セレモニーと天体観望会を開きます。天体望遠鏡づくりのワークショップもあり、参加費はすべて無料です。 空の見どころも重なります。16日から17日の明け方には火星と木星が1.2度まで接近。 18日の未明はしし座流星群が極大で、月が沈んだあとは月明かりのない好条件です。 24日の夜には満月がすばるの中を通り抜けます。宵の南の空では土星がまだ見頃。そして今月の推しぼしは、東の空に昇ってくるすばるです。

掲載の時刻は、すべて倉敷天文台(北緯34.6度・東経133.8度)から見た時刻です。

倉敷天文台 100 周年 1926 — 2026
11月21日(土)15:00〜|くらしき天文台

この夜、お誕生日セレモニーを開きます

くらしき天文台が生まれたのは1926年(大正15年)11月21日。この日は、ちょうど100年前のその日にあたります。節目を、星を見ながらむかえます。 15時から記念イベント、16時と17時から小学生向けの天体望遠鏡づくり、そして17:30から天体観望会。参加費はすべて無料です。 当日の空の条件も上々です。倉敷の日の入りは16:57。月齢12の月が宵から高く昇り(19時に高度53度)、環をひらいた土星も高度49度。 東からは今月の推しぼしすばるが、観望会のはじまりにちょうど顔を出します。

  • 11月21日(土)15:00〜
  • 参加費無料
  • 観望会は申込不要

天体望遠鏡づくりのワークショップのみ、事前のお申し込みが必要です(小学生・各部15名・先着順)。

観望会の詳細を見る

1今月の見どころ

11月21日(土)15:00〜

100周年 お誕生日セレモニー & 天体観望会

1926年11月21日の開台から、ちょうど100年のその日です。記念イベント、天体望遠鏡づくり、そして17:30からの観望会。月齢12の月、高度49度の土星、昇ってくるすばるがそろいます。参加費無料、観望会は申込不要です。

創設100周年
11月16日(月)・17日(火)明け方

火星と木星が1.2度に接近

しし座で、明るい木星(マイナス2.0等)と赤い火星(0.7等)が1.2度まで近づきます。5時ごろには高度63度と頭上に近く、すぐそばには1等星レグルス。肉眼でも双眼鏡でも楽しめる、今月いちばんの天体ショーです。

早起きして
11月18日(水)未明

しし座流星群が極大

月は17日の23:37に沈み、そのあとは月明かりのない好条件。放射点の高度は1時に18度、3時に43度、5時には67度まで上がります。流れ星を待つあいだ、東の空では火星と木星が並んでいます。

条件良好

2今月の推しぼし

アルキオネ
2026年11月の推しぼし

すばるPleiades

今月の推しぼしはすばる。おうし座にある、青白い星がひとかたまりに集まった星団です。暗い空ではひとみを凝らすと6個から7個が数えられ、双眼鏡を向ければ数十個に増えます。日本では古くから「六連星(むつらぼし)」と呼ばれてきました。11月はちょうど見ごろ。宵のうちに東から昇り、夜更けには頭の真上にきます。

  • 明るさ1.6等(星団全体)
  • 距離約444光年
  • 星の数1,000個以上

星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。

清少納言『枕草子』「星は」の段

千年前、清少納言が星の段を書き起こすとき、まっさきに名を挙げたのがこのすばるでした。続くのは彦星(アルタイル)、夕づつ(宵の明星=金星)、そして流れ星。「星はすばる」――たった五文字で、いちばんを決めてしまっています。
平安の宮廷から見上げた空にも、同じ六つ七つの粒が光っていました。今月、望遠鏡をのぞいていただくと、その千年前の「いちばん」をご自分の目で確かめられます。

探し方
まずは東の低い空を見てください。ひとつの星ではなく、にじんだ光のかたまりに見えるのがすばるです。ほかに似たものがないので、見慣れればすぐ分かります。
20時を過ぎると、目印が出てきます。すばるの下に、オレンジ色の1等星アルデバラン(おうし座の目)が昇ってきます。アルデバランのすぐ上、こぶし1つ半ぶんのところがすばるです。
それより早い時間なら、北の空を見上げてください。大きなW字(カシオペヤ座)が高いところにあります。Wから右へ、少し下に明るい星の集まり(ペルセウス座)。そのさらに右下がすばるです。
※定番の「オリオン座の三つ星から」は、11月の宵にはまだ使えません。オリオン座が昇ってくるのが遅いためで、使えるようになるのは12月からです。
見つからなくても、どうぞ気にしないでください。倉敷天文台へお越しいただければ、望遠鏡と双眼鏡に入れてお待ちしています。空を指さしながら、ご案内します。
夜が更けると南の高いところへ移ります。南中は11月1日が翌1:10、15日が翌0:15、30日が23:16。高度80度で、ほとんど真上です
いくつ見えますか
肉眼で数えられるのはふつう6個。空の条件と視力がよければ7個、8個と増えていきます。昔から視力ためしの星として知られ、「すばるがいくつに見えるか」が各地で語られてきました。双眼鏡なら一気に数十個。15cm双眼鏡でご覧いただくと、視野いっぱいに青白い粒が散らばります。
若い星の集まり
どの星も生まれてまだ約1億年。46億年の太陽に比べると、ほんの赤ん坊です。若い星は高温で青白く輝くため、すばるはどの星も青みを帯びて見えます。1,000個をこえる星が、同じガス雲からいっせいに生まれて、いまも一緒に動いています。
星をつつむ青い靄
写真に撮ると、星のまわりに青白い靄がたなびいて写ります。長いあいだ「生まれたときのガスの残り」と思われてきましたが、いまではたまたま通りかかった別の塵の雲が星の光を反射しているのだ、と考えられています。すれちがいざまに照らされている、というわけです。
名前
「すばる」は「統(す)べる」から来ていて、たくさんのものがひとつに集まる、という意味です。和名はほかにも六連星(むつらぼし)、羽子板星など。西洋ではギリシャ神話のアトラスの七人の娘たちになぞらえ、プレアデスと呼ばれます。
観望室からご覧いただけます。東北東の方位67度・高度10度のあたりから顔を出します。見えはじめるのは11月1日が18:50、15日が17:55、21日が17:31、30日が16:56ごろ。夜が更けるほど高くなるので、観望会の後半がおすすめです。21日の記念観望会なら、はじまりの17:30にちょうど昇ってきて、18時に高度15度、19時に27度、21時には52度まで上がります。15cm対空式双眼鏡の独壇場です。

豆知識:11月24日の夜、満月がすばるの中を通り抜けます。この夜、月はすばるの星々のあいだを横切り、何個かの星が月のうしろに隠れます(星食)。倉敷で見える時刻は、ケラエノが18:18に潜入して19:14に出現、エレクトラが18:22潜入・18:59出現、タイゲタが18:34潜入・19:29出現、マイアが18:42潜入・19:40出現。いちばん明るいアルキオネは、月の26分角ほど外側を通りすぎて隠されません。満月(23:53)の直前で月がたいへん明るいため、肉眼では難しいところですが、望遠鏡なら星が月の縁でふっと消え、しばらくしてまたふっと現れる瞬間がとらえられます。

3今月の星座

アンタレス
10月24日〜11月22日

さそり座Scorpius

10月24日から11月22日までの誕生星座はさそり座です。黄道十二星座のなかでも、実際の星の並びが姿かたちにいちばんよく似ていると言われる星座。夜空では夏の主役で、11月はもう西の空に沈んでいく時期にあたります。

さそり座の性格
西洋占星術では、静かな水面の下に深い流れを秘めた星座とされます。ふだんは多くを語らないぶん、ひとたび心を決めると途中で投げ出さない粘り強さがあります。人や物事の本質を見抜く目を持ち、上辺のつきあいよりも、少数の相手と深く長く結びつくことを選びます。いちど信頼した相手はとことん守るいっぽう、その情の深さが嫉妬や執着に転じることもある——そんなふうに語られる星座です。
どんな星座か
南の空を這うように、星が大きなS字を描きます。頭のあたりに3つの星が縦に並び、そこから胴を通って、先が巻き上がった尾の先まで。その胴の中心で赤く輝くのが、1.1等の1等星アンタレスです。直径が太陽の約700倍もある赤色超巨星で、日本では「赤星」「酒酔い星」などと呼ばれてきました。名前の意味は「火星(アレス)に対抗するもの」。同じように赤い火星がこの星のそばを通るとき、どちらが赤いか見くらべられたことに由来します。すぐ西どなりのてんびん座は、もとはこのさそりのはさみでした。
いつ見えるのか
誕生星座は、誕生日に太陽が重なる方向にある星座です。太陽と同じ方向にあるということは昼の空にいるということなので、自分の星座は誕生日のころには見られません。見ごろは半年ほどずれます。
さそり座の見ごろは6月から8月の宵。6月なかばには23時ごろ真南に来て、高度29度まで昇ります。11月はもう見納めで、倉敷では日の入りの時点で南西の低空。アンタレスの高度は11月1日で13度、10日で9度、20日には4度まで下がり、見るなら11月上旬の、日の入り直後のわずかな時間です。11月25日から30日にかけては太陽がさそり座を通りぬけ、2027年1月なかばごろ、明け方の東の空に戻ってきます。
※倉敷天文台の観望室からは、西のマンションに阻まれるため、11月1日で18:03ごろ、10日で17:27ごろまでが限界です。15日を過ぎるとほぼ見られません。ご覧になるなら、南西の空が開けた場所をおすすめします。

豆知識:瀬戸内では「魚釣り星」「鯛釣り星」と呼ばれていました。さそりの尾は、先が内向きに巻き上がっていて、釣り針そっくりの形をしています。そのため瀬戸内の海べりでは、この星の並びを「魚釣り星」「鯛釣り星」と呼んできました。ギリシャの毒針が、この土地では漁師の釣り針になったわけです。しかも倉敷から見ると、さそり座は夏の宵に南の低い空をかすめるように通ります。尾の先はいつも水平線のすぐ上。まるで瀬戸内の海へ針を垂らしているように見えたのだと思うと、この呼び名はずいぶん的を射ています。11月はもうその釣り針も西へ沈んでいくころ。次にこの針が海へ下りるのは、来年の初夏です。

4今月の天文現象カレンダー

日付現象
2日(月)下弦(5:28)
3日(火)文化の日 / 明け方、月が木星・火星に接近
5時ごろ、東から南の高い空。月と木星は1.2度、火星は4度ほど。月は39%ほど光った、下弦すぎの月です
7日(土)明け方、細い月と金星が並びます
5時30分ごろ、東の低空。金星の高度は6度ほど、月は6%の細い月で、ふたつは7度ほど離れています。見晴らしのよい場所で
8日(日)立冬(太陽黄経225度・3:45)
9日(月)新月(16:02)
12日(木)ごろおうし座北流星群が極大
活動はゆるやかで、前後数日にわたって流れます。数は多くありませんが、明るい流星が目立つ流星群です
15日(日)七五三
16日(月)・17日(火)明け方、火星と木星が最接近(1.2度)
しし座。5時ごろの高度は63度。すぐそばに1等星レグルス。16日の昼ごろがもっとも近づきます
17日(火)上弦(20:47)
18日(水)未明しし座流星群が極大
月は17日23:37に沈み、以降は月明かりなし。放射点の高度は1時に18度、3時に43度、5時に67度
21日(土)くらしき天文台100周年 お誕生日セレモニー & 天体観望会(15:00〜/参加費無料)/ 水星が西方最大離角(19.6度)
開台からちょうど100年のその日です。16:00と17:00から天体望遠鏡づくりのワークショップ(小学生・要申込)、17:30から天体観望会(申込不要)。詳しくはこちら
23日(月)勤労感謝の日 / 小雪(太陽黄経240度・1:14)
24日(火)満月(23:53)/ 月がすばるの中を通り抜けます(星食)
倉敷では、ケラエノが18:18潜入・19:14出現、エレクトラが18:22潜入・18:59出現、タイゲタが18:34潜入・19:29出現、マイアが18:42潜入・19:40出現。いちばん明るいアルキオネは隠されずに通過します。英語圏では「ビーバームーン」と呼ばれる満月です
26日(木)天王星が衝
おうし座にあり一晩中見えますが、5.6等と淡く、双眼鏡や望遠鏡向きの天体です
30日(月)深夜、月が木星に接近
23時30分ごろに東の空で5度ほど。翌12月1日の明け方まで並んで動きます

*「衝(しょう)」は、太陽・地球・惑星がほぼ一直線に並び、惑星が地球にもっとも近づく時期のこと。この前後は一晩中その惑星を観察でき、明るさも増すため観察の好機とされています。「西方最大離角」は、水星や金星が太陽から西(明け方の空の側)へいちばん離れて見える時期のことです。「接近」の度数は空の上での見かけの離れ方で、満月の直径がおよそ0.5度にあたります。

5今月の惑星の見え方

宵の空で見えるのは土星だけ。日の入りのころにはもう南東の空に昇っていて、22時ごろに南中します。
火星と木星は真夜中すぎに昇り、明け方の高い空でしし座に並びます。16日から17日には1.2度まで接近。
金星は「明けの明星」として明け方の東の空に戻ってきました。水星も21日に西方最大離角ですが、低くて難しめです。

各惑星には、倉敷天文台の観望室から実際に見えるかどうかも添えました。今月、観望会でご覧いただけるのは土星ひとつです。

水星 下旬 マイナス0.4等

△ 明け方・東南東の低空(下旬) 観望室から見られません。明け方の、しかも地平線すれすれの惑星です。天文台の観望時間(日の入り〜21時ごろ)の外にあたります。

4日に内合をすぎ、中旬から明け方の空に戻ります。21日に西方最大離角(19.6度)。マイナス0.4等まで明るくなりますが、5時30分の高度は4度ほどしかありません。金星のずっと下、地平線ぎわを双眼鏡でさがしてみてください。

金星 マイナス3.9等 → マイナス4.5等

◎ 明け方・東の空(明けの明星) 観望室から見られません。10月までは夕方の西空にいて西のマンションに隠れていましたが、今月からは明け方の惑星になり、今度は時間帯が合いません。早起きして、東の空が開けた場所でどうぞ。

先月の内合をすぎ、明け方の東の空に戻ってきました。倉敷での出は1日 5:26、30日 3:35と日ごとに早まり、5時30分の高度は15日 14度、30日 21度と高くなっていきます。夜明け前の東の空でいちばん明るい星です。7日には細い月が寄り添います。

火星 0.9等 → 0.5等

○ 真夜中すぎ〜明け方・東から南の空 観望室から見られません。昇ってくるのが真夜中すぎで、天文台の観望時間の外です。16日・17日の木星との接近は、ぜひお住まいの東の空が開けた場所でご覧ください。

しし座を順行。倉敷での出は1日 23:58、30日 23:06。明け方には高度60度を超える高い空に来ます。16日から17日にかけて木星と1.2度まで接近。赤い火星と白い木星、色の違いをくらべてみてください。3日には月も加わります。

木星 マイナス1.9等 → マイナス2.0等

◎ 真夜中すぎ〜明け方・東から南の空 観望室から見られません。月末でも昇ってくるのは22:43で、観望時間が終わったあとです。来月以降、少しずつ宵の空へ戻ってきます。

しし座を順行。倉敷での出は1日 0:26、30日 22:43と、月末には日付が変わる前に昇ってきます。南中は30日で5:23、高度69度。明け方の空でもっとも明るい天体です。小さな望遠鏡でも4つのガリレオ衛星が並んで見え、16日からは火星との接近も楽しめます。

土星 0.5等 → 0.7等

◎ 宵の南の空(今月も観望会向き) 観望室からご覧いただけます。今月は、日の入りの時点ですでに東の家並みの上に出ています。屋根を越えるのは1日が17:01、10日が16:24、21日が15:39、30日が15:02と、いずれも日の入り前。観望会が始まった瞬間から望遠鏡に入れられる、今月ただひとつの惑星です。

くじら座を逆行。10月4日の衝から1か月あまり、まだ見頃が続いています。日の入りのころにはもう空にあり、19時の高度は1日 36度、21日 49度、30日 53度と、日ごとに高くなります。南中は1日 22:00、30日 20:01。21日の記念観望会でも望遠鏡でご覧いただけます。

「昇る時刻」と「見える時刻」はちがいます

星や惑星が昇る時刻としてふつうに発表されている数字は、まわりに何もない、真っ平らな地平線を想定した値です。実際の倉敷天文台の観望室から見ると、東には家並みが、南には観望室自身の屋根が、西にはマンションが立っています。

2026年9月、観望室から見える地平線の高さを方位ごとに測り、10月に実際の天体の出現時刻で較正しました。東の家並みは方位82度で仰角16.5度、95度で13.5度、110度で6.5度、125度で4.5度。南東の大きな木は150度で34度、その西端が158度で22度。真南は観望室の屋根が23度、西のマンションは33度あります。

今月は土星が高く、日の入り前に東の屋根を越えてしまうため、この影響をほとんど受けません。かわりに効いてくるのが東北東の家並みです。すばるはここを越えて、方位67度・高度10度のあたりから顔を出します。

※観望室以外の場所、たとえばドームの上や敷地の別の位置からは、見え方が変わります。

6今月の倉敷の日の出・日の入り

日付日の出日の入り空が暗くなる
(天文薄明終)
空が明るみ始める
(天文薄明始)
11月1日06:2417:1118:3804:58
11月5日06:2817:0818:3405:01
11月10日06:3317:0318:3105:05
11月15日06:3817:0018:2805:09
11月20日06:4216:5718:2605:13
11月25日06:4716:5518:2505:17
11月30日06:5216:5418:2405:21

倉敷天文台(北緯34.585度・東経133.772度)での計算値。「天文薄明」は太陽が地平線下18度にある時刻で、この間が最も空の暗い時間帯です。東京より、日の出・日の入りとも20分ほど遅くなります。先月は日の入りが37分早まりましたが、今月は17分だけ。かわりに日の出が28分遅くなります。日の入りがいちばん早くなるのは12月上旬で、冬至より早く底を打ちます。

7しし座流星群を楽しむために

11月18日(水)未明 観察のコツ

  • 見る時間(倉敷)/本番は17日の23:37に月が沈んだあとから、空が明るみ始める18日5時11分ごろまでです。放射点(しし座の頭のあたり)の高度は0時に7度、1時に18度、3時に43度、5時には67度。遅い時間ほど数が増えますので、いちばんのおすすめは3時から5時のあいだです。
  • 今年は月に恵まれました/17日は上弦(20:47)。半分に満ちた月は真夜中前に西へ沈んでしまうので、いちばん流れる未明の時間帯は月明かりがありません。数は暗い空で1時間に5個から10個程度とおだやかですが、ひとつひとつが速くて明るいのがしし座流星群の持ち味です。
  • 火星と木星もいっしょに/流星を待つあいだ、東から南の高い空では火星と木星が1.2度に並んでいます(16日・17日ごろが最接近)。放射点と同じしし座にあり、そばには1等星レグルス。流星群と惑星の接近を一度に楽しめる、めずらしい夜です。
  • 放射点は見つめない/流星はしし座の方向から放射状に飛びますが、放射点のすぐ近くでは短い流星にしか見えません。空全体をぼんやりと眺めるのがコツです。レジャーシートやリクライニングチェアで寝転んで見上げるのが、いちばん楽な姿勢です。
  • 天文台ではなく、ご自宅などで/この時間帯、倉敷天文台は開いていません(観望会は日の入りから21時ごろまでです)。流星群は望遠鏡を使わず肉眼で見るものですので、空が広く見わたせる、暗く安全な場所をお選びください。
  • 正体はテンペル・タットル彗星のちり/33年ごとに帰ってくるテンペル・タットル彗星が、軌道上に残していったちりの粒です。彗星が近づいた年には1時間に数千個という「流星雨」になることがあり、日本では2001年に大出現が見られました。ふだんの年はおだやかですが、粒の速度は秒速約70kmと流星群のなかでもっとも速く、明るい流星や、消えたあとに光の跡(流星痕)を残すものも現れます。
  • 寒さ対策を/11月下旬の未明は、倉敷でも気温がぐっと下がります。上着とひざ掛け、温かい飲みもののご用意を。じっと空を見上げているだけなので、思っている以上に体が冷えます。

8今月の観望会・イベント

くらしき天文台100周年 お誕生日セレモニー & 天体観望会

日時
2026年11月21日(土)15:00〜
1926年(大正15年)11月21日の開台から、ちょうど100年のその日です
場所
くらしき天文台
※駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください
参加費
無料(ワークショップを含め、すべて無料です)
申込
ワークショップ(天体望遠鏡づくり)のみ要予約。記念イベントと天体観望会は申込不要です。
後援
倉敷市教育委員会

タイムスケジュール

  1. 記念イベント15:00〜15:40

    100周年記念イベント

    100年の節目をお祝いするセレモニーです。どなたでもご参加いただけます。申込は不要です。

  2. ワークショップ1部 16:00〜16:45/2部 17:00〜17:45

    天体望遠鏡づくり(2部制・要申込)

    対象:小学生(保護者同伴)/各部15名(保護者は定員外)
    要予約・先着順です。定員に達し次第、受付を終了します。

    材料費も無料。つくった天体望遠鏡はお持ち帰りいただけます。2部が終わったあとは、そのまま天体観望会にご参加いただけます。

    お申し込み方法:公式ホームページ内の申込フォーム、メール、またはお電話(086-422-4589/受付時間 9:00〜17:00)

  3. 観望会17:30〜

    天体観望会(申込不要)

    観望会のあいだは、あわせて星座うちわのワークショップも開催します。観望会からのご参加もできます。

    観望室の31.5cmカセグレン式反射望遠鏡と15cm対空式双眼鏡でご覧いただきます。(開台当時の32cmニュートン式反射望遠鏡=カルバー鏡は、記念館に展示しています)

    この日の倉敷の日の入りは16:57、空がすっかり暗くなるのが18:26です。観望室から見える、この夜の空をご紹介します。

    土星は開始の時点ですでに東南東の高度35度。19時に49度、21時には56度でほぼ真南です。環をひらいた姿をご覧いただけます。
    月は月齢12。17:30に高度37度、21時には65度。クレーターの影がくっきり見える頃合いです。
    すばるは、ちょうど17:30ごろ東北東から昇ってきます。18時に高度15度、21時には52度。時間が経つほど見やすくなるので、後半のお楽しみに。
    フォーマルハウトは、南東の大きな木の右側から17:30ごろ姿を見せ、19:02に真南へ。観望室の屋根のすぐ上、高度26度を通っていきます。

    ※天候不良の場合、観望はできません

定例観望会

日時
毎週 水・木・金 日の入り30分後 〜 21:30
11月の開始時刻の目安:上旬 17:40頃/中旬 17:30頃/下旬 17:25頃
今月は開始の時点で、もう土星が東の家並みの上に出ています。お越しになってすぐ、望遠鏡で環をご覧いただけます
参加費
無料(倉敷天文台の見学・観望は、すべて無料でご利用いただけます)
ご予約
定例観望会は事前予約制です。下のボタンよりお申し込みください。
ご注意
曇天・雨天の場合は中止となることがあります。
また、貸切観望会やイベントの開催により、定例観望会を中止とさせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。
お問い合わせ:倉敷天文台 事務局
〒710-0046 岡山県倉敷市中央2丁目19-10
TEL:086-422-4589(受付時間 9:00〜17:00)
公式HP:http://kuraten.jp/

入館・観望はすべて無料です。
100年の伝統を守り、この空を次の世代へ渡していく費用は、会員の皆さまに支えられています。

100年を迎えるくらしき天文台で、みんなで星を眺めてみませんか。

更新日:2026年11月1日(観望室からの見えはじめ時刻は2026年10月の実観測で較正) / 次回更新:2026年12月1日

時刻・高度・離角はすべて倉敷天文台(北緯34.585度・東経133.772度)の位置で算出した値です。東京の発表値とは20分ほど異なります。 日の出・日の入り・月の出入り・惑星の出入りや高度は略算値のため、1〜2分の誤差を含むことがあります。 流星群の極大時刻は予想値で、実際の出現は前後することがあります。 「観望室から見えはじめる時刻」は、観望室から実測した方位ごとの地平線の高さ(東の家並み:方位82度で16.5度、95度で13.5度、110度で6.5度、125度で4.5度/南東の大きな木の西端:158度で22.3度/真南の観望室の屋根:23.5度/西のマンション:33度)をもとに算出しています。2026年10月1日の土星とフォーマルハウトの実際の見えはじめ時刻で較正しました。 すばる(プレアデス星団)およびアンタレスの基礎データは国立天文台およびNASA・ESAの公表値に基づきます。星食の潜入・出現時刻は倉敷天文台の位置での計算値で、実際には数十秒の差が生じることがあります。『枕草子』の引用は「星は」の段によります。

出典:国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年11月)」/ アストロアーツ「2026年11月の天文現象カレンダー」